双子育児をしていると、日々の生活の中で小さな“競争”が至るところで起こります。
それは、まるでオリンピックさながら。
何か始めようとすると、
「どっちが早いか勝負ね!」
という声がどこからともなく聞こえてきます。
今回は、そんな双子の“どっちが先”競争のリアルと、親としての向き合い方について、わが家の実体験を交えてお話ししたいと思います。
朝の戦いは着替えから始まる
わが家の双子(4歳の女の子たち)は、毎朝保育園の準備をするときから競争モードに突入します。
「せーの、よーいドン!で着替えようね!」
この声かけ、実はパパ発案だったのですが、まさかここまで毎日エスカレートするとは思っていませんでした(笑)
パンツ、シャツ、靴下、ズボン……一つ一つの工程ごとに「わたしが先!」「あ、〇〇ちゃんまだ靴下履いてない〜」と実況入り。
負けそうになると途中で泣きそうになったり、勝った側はドヤ顔になったり。
ただの着替えが、毎朝の一大イベントになっています。
食事でも“完食競争”が勃発!
ごはんの時間にも「どっちが早く食べ終わるか」が勝負対象になります。
「ほら、サーモン一番に食べた〜!」
「わたしもう全部食べちゃったよ!」
正直、早く食べる=いいことではないので、そこは注意して見守る必要があります。
なので最近は、
「ゆっくり食べる方が勝ち〜」
「きれいに食べられた人が一番!」
と、競争の“ルール”を親の方で少し変えてみたりしています。
それでも、2人が同時に完食して「どっちがちょっとだけ早かったか」で揉めることもしばしば。双子の勝負欲、恐るべし…。
お風呂も“脱衣所レース”に!
「どっちが早く服脱げるか選手権!」と始まるのが、お風呂前。
リビングで洋服を脱ぎながら、どちらが先に全裸になるかでまた勝負。終わったら「パパ見て〜!私の方が早かった〜!」と全力でアピール。
入浴中も
- 「わたしの方が泡いっぱいつけた〜」
- 「わたしの髪の毛、もう流した!」
など、何でも勝負に変えてしまう双子の能力に感心します。
遊び中も“交互に競争”
遊び中も、やっぱり競争。
ブロックで高い塔を作るときには、「わたしの方が高い!」
お絵描きでも「〇〇の方がカラフルだもん!」
本来なら“それぞれの楽しさ”を感じるはずの遊びでも、つい「どっちが上か」の視点になりがちなのが双子の特徴。
ただ、それが2人のやる気に火をつけて、集中力を発揮してくれることもあるので、親としては“見守るバランス”が大事だなと感じています。
なぜこんなに競争するの?
そもそも、なぜ双子はここまで競争心を燃やすのでしょうか。
- 年齢も同じ
- 生活のペースも似ている
- 周囲もつい比較してしまう(体格・言葉・運動など)
こうした背景が、“自分はどうか”より“相手と比べてどうか”が気になりやすい環境を生んでいるのかもしれません。
でも裏を返せば、それだけお互いを意識している、ということ。
相手の動きや様子をよく見ている証拠でもあります。
親としてどう向き合うか?
正直、毎回の競争に全力で付き合っていたら、親の方が先にバテます(笑)
そこでわが家では、以下のような工夫をしています。
● 競争を「遊び」にする
「どっちが先?」がヒートアップしすぎると、泣いたり怒ったりする原因になります。
なので、「勝っても負けても楽しいゲームだよ」という雰囲気を作るようにしています。
たとえば、
- 勝った子に拍手
- 負けた子にも「すごく頑張ってたよ!」と声かけ
- 勝敗ではなく“やってみたこと”を評価する
という風に、競争=楽しいチャレンジとして捉えられるようにしています。
● 時には“協力”にルールを変える
競争ばかりだと疲れてしまうので、たまには
「2人で力を合わせて10秒以内に着替えられるかな?」
など、“一緒に頑張る”遊びに変換してみたりも。
すると、「手伝ってあげる〜!」という姿が見られたりして、双子ならではの連携プレイが見られることもあります。
成長とともに変化する「競争」
現在4歳のわが家の双子は、まだまだ“勝ちたい欲”が強く、日常のあらゆるシーンで競争しています。
でもこの競争も、成長の一環なんだと思っています。
- 勝つ喜び
- 負けた時の悔しさ
- 相手の頑張りを認める気持ち
そういった経験が、2人の間に**“良いライバル関係”と“思いやり”**を育ててくれているように感じます。
最後に:親は“ジャッジ役”じゃなく“応援団”でいたい
「どっちが早かった?」と聞かれると、ついジャッジしてしまいがちですが、最近はあえて明言しないようにしています。
「どっちもがんばってたね〜!」
「パパはそのスピードにびっくりしたよ!」
そんな風に返すことで、2人の努力を肯定しながら、過度な競争にならないよう気をつけています。
勝っても負けても、笑顔で「楽しかったね!」と言えるように。
親としても、双子ならではの成長過程を一緒に楽しんでいけたらと思います。

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